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2025-11-03 17:08:00

膀胱炎

今回は膀胱炎について書いてみようと思います。

 

膀胱炎の症状は頻尿や排尿時痛、残尿感などがありますが

 主な原因としては膀胱への細菌感染であり、

ストレスや疲労で体の抵抗力が落ちている状態にある時や、排尿を我慢し膀胱に尿が長時間溜まると細菌が増殖し膀胱炎症状を発症します。

 

東洋医学で膀胱炎は「淋証(りんしょう)」などと言われています。

以下、専門的な表現が含まれますが東洋医学的な膀胱炎の発症について載せます↓↓

1.脂っこいものや甘いもの、アルコールなどの飲食で湿熱が生じ、膀胱で感受して排尿痛が発生する。

・湿熱が膀胱に下注し血熱が妄行し、排尿時に熱感、疼痛、血尿がみられる。

・湿熱が膀胱に下注し、膀胱の気化作用(物質転化の機能)が失調して清濁を分けられられなくなり混濁尿がみれらる。

2.ストレスで心の熱が盛んになり表裏関係の小腸に熱を移して発症する。

3.外傷や寒邪で気血の巡りが悪くなり、下焦(簡単な表現すると臍下)瘀血(滞った・淀んだ血)が停滞して下腹部の張った痛み、刺痛・鈍痛が起こる。

4.加齢や疲労、性生活の乱れなどで腎の臓腑の陰が虚して内熱により膀胱の気化が失調し、排尿に灼熱感を伴う。

などがあります。

 

鍼灸で膀胱炎の治療?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

当院でもある日、患者さんのツボの状態を確認していたところ、いつも以上に下腹部や脇腹などにあるツボに熱感が。

もしかして・・・と思い「膀胱炎の症状は出ていませんか?」とお聞きしたところ

「2日前から排尿時に違和感がある」とのことでした。

(この方は高齢の患者さんで、過去に膀胱炎や血尿をよく起こしていたと事前に聞いておりました)

膀胱の表裏関係である腎の臓を補いつつも熱を捌くよう右のお腹に鍼をしたところ

舌の色が明るくなり乾燥が改善され、ツボの熱感が改善しました。

その後抗生剤を服用しつつでしたが長引かず終わりました。

 

なぜ膀胱炎になったのかその発生機序を考えて、

なっても軽く済むように施術、養生法をお伝えし、今後できる限り起こらないようにしたいと思った症例でした。