雑記・症例解説
12月
12月に入りました。
個人的に一番好きな月でワクワクしてしまいます。
お店や街に活気が溢れ、クリスマスの飾りもお店に並んでいて綺麗ですし、
12月ってなんか予定が色々入る、また予定を入れたくなる月な気がします。
今月はシュトーレンを作りたいと思っているのですが、12月はお菓子作りの材料やラッピング・デコレーションがすぐ売り切れるので、はやく材料買わないと!と焦り始めました。
話は変わりますが、10月に伝統鍼灸学会の学術大会が東京で開催されました。
私は現地入りしていませんが今アーカイブでいろんな流派の先生の実技・講演を見ています。
普段なかなか他の流派の先生の実技を見る機会がないので学生時代に戻ったような、とても新鮮な気持ちで見ています。
そして自分は日頃どう鍼灸を行っているのか、改めて考える機会にもなります。
流派や治療の仕方は色々ありますが、でも一番大切なことは来てくれた患者さんを想うことですね。
今月は東京で勉強会があるので、私も参加してきます。
来年もいい年になるよう、今月しっかり学んでいきたいと思います。
12月もよろしくお願いします。
思い出深い患者さん
先日、東洋学術出版社さんから注文していた本が届きました。
実はこの本、以前に購入しようとしたときは売り切れで買えなかったもので、中医学的な(中国伝統医学的)がんに対する考え、病気の成り立ち、鍼灸治療などについて書かれている本です。
←東洋学術出版社さんはいつもウットリするくらい綺麗にキチっと梱包されてます。
以下、一部引用させていただきます↓↓
がんの病因については西洋医学でも未解明な部分も多いが、中医学では長い歴史の中で、正気と邪気の闘争が、がんの発生・増殖・浸潤・転移に関係していると認識し、その病因と病機をまとめている。がんは他の病証と同じように、正気不足、七情失調などの内因、六淫の感受・環境汚染などの外因、不適切な食事・過労と運動不足などの不内外因から起こる。
私が鍼灸専門学校を卒業してすぐ、がんになった知人宅へ少しの間、往診をしていたことがありました。
当時まだ右も左も分からない私でしたが、鍼や灸、マッサージなど学校で習ってきたありとあらゆることをやっていました。
今となると、きちんと弁証論治(中医学における診断・治療法の決定)をして、的確な鍼灸ができたらよかったのにと思います。
この経験が、今の鍼灸の流派に入るきっかけの一つとなりました。
病態が悪化し入院、以降往診はなくなりましたが、知人からは癌の進行を止めたいという気持ち以上に、「一人でいたくない、誰かにいてほしい、話を聞いてほしい」という強い想いを感じ、私が帰らないようずっと引き止められていました。
一番は、不安な気持ちに寄り添ってくれる心が欲しかったのかと思います。
この本を手にしたとき、当時のことを思い出しました。
私なんかが「がんを治す」なんてとても言えませんが、
病院で検査・治療を受けながら、治療後の副作用、痛みの緩和などで鍼灸が支えになれたらと思いますし、辛い気持ちが少しでも晴れてくれたらと思います。
続・発酵生活&お菓子作り
以前のブログで、発酵生活をはじめたことを書きました。
順調に??続けております。と言ってもまだ2回目の講座受講を終えたばかりです。
習った塩麹の唐揚げはとても美味しく、今なら得意料理を聞かれたら唐揚げと答えます笑
塩麹・醤油麹・甘酒を作るため、先生おすすめのヨーグルトメーカーも早速買いました。
そして先日、大阪の米粉お菓子教室へ行ってきました。
関西で住んでいたころ2カ所の大阪のお店で米粉パンやお菓子の単発レッスンを受けており、よく仕事の合間や早朝、寝る前に習ったお菓子を作っていました。
とある芸人さんが、「ストレス解消に夜な夜なクッキーを焼いている。」と話していたのを聞いたことがありますが、私もこの「作る」行為が自然とストレス発散になっているのかもしれません。
しかし甘いものをたくさん食べると、私は膝がこたえます。(胃腸の経絡は膝に結びます)
甘いものは緊張を緩めてくれますが、摂りすぎると湿(体内の余分な湿気・水分)を生み、熱化するので
実は食べ過ぎで、膝痛や関節痛が起こるということもあるのです。
作ることはとても楽しいですが、食べすぎないようにするのは難しいですね。。
発酵生活はじめます
とある発酵料理教室・お弁当屋さんのインスタで麹や甘酒などを使った素敵なご飯やおやつの数々をみてずっと憧れていましたが、この秋から思い切って発酵についても習うことにしました。
↑食材が届きました!
趣味にお菓子作りといろんな方にお話ししていますが、本当は料理がすごく苦手です・・・。
中学くらいでしょうか、色々考えてしまうようになってから感覚で作れなくなり、料理本に齧り付き、一つ一つレシピ通りにしないと作れなくなってしまいました。
薬膳の資格を取るための調理実習、米粉パン教室や米粉お菓子教室へ単発で通うも四苦八苦しました。でも好きだから習いに行くし、家でたまに復習しますが苦手意識がどうしても消えてくれません。
今回発酵を学ぶのは、まず自分の体を整えること、そして養生指導についてももっとできるようになることを目指していますが、それ以上にたくさん回数をこなし、自分の苦手意識を拭い去り、好きなことをもっとやりたいと思い申し込みました。
自分はこれが苦手、私にはできないと思っていること、やりたいけど思いきれないことがまだまだあり、自分でも気づけていないこともあると思います。
でもやってみると意外とすんなり受け入れられたりするかもしれないし、何度もやっていくと苦手が得意になるかもしれないと願い、やりたいことはどんどんやっていこうと思っています。
はじめまして
はじめまして
初めてのことでドキドキしますが、ブログ?を書いてみようと思います。
まずは鍼灸文星堂のホームページをご覧いただきありがとうございます。
ホームページでは初診3時間もかかる上に刺す鍼は1本だけ。
東洋医学がなんたらと書かれていてなんか変わってるな、難しそうだな・・・とか思われているかもしれません。
簡単に言うと?東洋医学独特な理論や診断方法を基に、その人全体をみて歪んだバランスを整えよう!
その人を知るために長い問診があり、効きそうなツボをいっぱい選んで刺すのではなく的を絞って治療しよう!
ということかなと思います。(簡単な説明になっているでしょうか。。)
インスタには少し書きましたが、初回のブログは鍼灸文星堂の目標・理念を書いてみようと思います。
以前働いていた鍼灸院で問診をとらせていただいていましたが、主訴とされる病が出る前に環境の変化があったり、
ストレスがかかる状況下にいたり、とても忙しかったりと何かしらのきっかけがあることに気付きました。
そしてそれまでにも生まれ育った環境やこれまでの経験たち、良かったことも辛かったことも、
さまざまな経験を経てその人を作っているんだなと感じ、問診を通してその人の心の声・叫びが聞こえてくるような気がしてきました。
お体をみせていただくと、その声が体全体にあらゆる形で、ツボにも反応がでていました。
その人の心の中にある気持ち、これまでの苦労や辛かったことも包み込み、報われ、その人らしく明るく元気になれれば、
その人の家族や友人、同僚や周りの人が喜ぶ。仕事などでいいパフォーマンスができるとお客さんも喜ぶ。
人ひとりだけでなくその人の背景には何人もいるんだという意識をもって鍼灸を行っていく。
ということが私の目標になりました。
私も過去に体の不調が出た時には環境の変化やストレスがあり、自分でも心の声に気付けないでいました。
これらはみなさんに対する目標でありますが、過去の自分自身へのメッセージでもあります。
ここでお会いするみなさんが、もっと元気になられますように。
また私自身も明るく元気な存在でいられるように頑張ってまいります。
これから鍼灸文星堂をよろしくお願いいたします。




