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発酵生活はじめます
とある発酵料理教室・お弁当屋さんのインスタで麹や甘酒などを使った素敵なご飯やおやつの数々をみてずっと憧れていましたが、この秋から思い切って発酵についても習うことにしました。
↑食材が届きました!
趣味にお菓子作りといろんな方にお話ししていますが、本当は料理がすごく苦手です・・・。
中学くらいでしょうか、色々考えてしまうようになってから感覚で作れなくなり、料理本に齧り付き、一つ一つレシピ通りにしないと作れなくなってしまいました。
薬膳の資格を取るための調理実習、米粉パン教室や米粉お菓子教室へ単発で通うも四苦八苦しました。でも好きだから習いに行くし、家でたまに復習しますが苦手意識がどうしても消えてくれません。
今回発酵を学ぶのは、まず自分の体を整えること、そして養生指導についてももっとできるようになることを目指していますが、それ以上にたくさん回数をこなし、自分の苦手意識を拭い去り、好きなことをもっとやりたいと思い申し込みました。
自分はこれが苦手、私にはできないと思っていること、やりたいけど思いきれないことがまだまだあり、自分でも気づけていないこともあると思います。
でもやってみると意外とすんなり受け入れられたりするかもしれないし、何度もやっていくと苦手が得意になるかもしれないと願い、やりたいことはどんどんやっていこうと思っています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)に挑む
またまた今回も簡単ではありますが、今現在挑んでいる症例について書いてみようと思います。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断され、ハードな運動や仕事の動作で息切れがある50代の男性。
検査で肺年齢は実年齢よりもはるか上の90代と診断されています。
今のところ日常生活には問題なく過ごせていますが、進行をできる限り抑えたい。好きな運動がもっとできるようにと
遠方&仕事で忙しい中、毎週ではありませんが時間をみつけては通ってくださっています。
COPDは慢性気管支炎や肺気腫の総称で、たばこの煙や大気汚染など有害な物質を長期間吸入することで肺に炎症を起こす病気です。
症状としては咳や痰、喘息症状や労作時呼吸苦があり、進行するとわずかな動作や安静時でも呼吸苦が起こります。
初診でお話を詳しく聞き、体表観察(からだの状態・ツボなどをみる)をして、
からだの上部に強い熱があること、東洋医学の臓腑でいう肺・肝・腎に特に問題があり、また瘀血(おけつ・滞った血)の存在があるとみました。
初回は肺を補い、潤わせるよう背中に1本鍼をしたところ、
もともとアレルギー症状があり鼻詰まり、鼻水がありましたが(問診中も鼻ズルズルされて苦しそうでした)
鼻通りがよくなり、鼻水も減り、ランニングのタイムが伸びたとご報告いただきました。
鼻は肺の臓の入り口であるため、肺を補うことでこれらの症状が改善したとみています。
その後数回治療をつづけていますが、主訴の息切れは不変です。
しかし毎年、特に春・秋はアレルギーの薬を飲んでも酷かった症状が、現在は随分楽になり、アレルギーの薬なしで過ごされていて、肺だけでなく全身のツボの状態も変化してきました。
COPDは治療によっても壊れた肺(気管支・肺胞)は元に戻ることはないと言われています。
しかし時間もかかると思いますが、治療を続けていくとで進行を遅らせたり、QOL(生活の質)を向上させられると信じています。
日々変わるツボの状態のや体の変化を捉え、そのつど適切な処置ができるように努め、
この方がもっと好きな運動ができるように、笑顔が見られるようこれからも挑んでいきたいと思います。
過敏性腸症候群ガス型
先日、所属する鍼灸の団体の講義で、「過敏性腸症候群ガス型」についての講義がありました。
過敏性腸症候群とは??
以下、「おなかの健康ドットコム」様のページを引用させていただきました。
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine_06.html
”過敏性腸症候群(IBS)とは、特に消化器の疾患がないにも関わらず、腹痛と便秘、または下痢を慢性的に繰り返す病気です。腸管の運動が異常に亢進し、刺激への反応が過敏になることで引き起こされると考えられています。
主な原因は、ストレス、不安、抑うつ、恐怖などの心理的要因や自律神経の失調とされています。社会の複雑化やストレスの増加に伴い、症状に悩む人が増えている病気で、次の4つのタイプに分類されます。
1.下痢型
急に便意をもよおす。激しい下痢症状。1日に何度もトイレに行く。水のような便、粘液のある便。
2.便秘型
腹痛・腹部膨満感。繰り返す便秘。便が出にくい。水分のないコロコロとした便。
3.混合型
便秘と下痢を繰り返す。ストレスを感じるとおなかの状態が不安定になる。
4.分類不能型
上記3つに分類されない症状。おならが頻繁にでる、膨満感がある場合は「ガス型」と呼ばれる。”
今回の講義では4の分類不能型について勉強してきました。
東洋医学ではガスは「失気」や「矢気」と表現され、気の滞りや飲食の停滞で起こる、またストレスで胃や腸の働きを失調させ起こると考えられています。
今回の症例ではストレスで高ぶっていた肝という臓腑の気を抑え、気の滞りを改善させ、弱っていた胃腸の気を補い、症状を緩解させた例でした。
私も環境が変わったり、精神的なプレッシャーで過敏性腸症候群の症状が出ていたのでこの症状の辛さは私自身も経験しています。
こういったとても苦しく相談しにくい症状、今回の過敏性腸症候群だけでなく、
精神的なプレッシャーなどで起こる辛い症状を抱えている方を治すために
勉強を続けていきたいと思う、印象に残った講義でした。
目の奥が重い
初回に書いたブログから随分日が経ってしまいましたが、
今回は簡単ではありますが症例を書いてみようと思います。
最近左目の奥が重い、左鼻が詰まり吸えないという60代女性。
問診と脈や体中のツボの確認で、左上に気血の滞りがあると判断し、
左側の胸の下のツボを選び1本鍼をしました。
すると目の重さがなくなり、頭がすっきりした感覚があり鼻の通りもよくなりました。
その後もまた目の重さと鼻づまりが再度出てきているので鍼を続けています。
元々左上に気血の滞りがみられており、左耳や鼻の治療をすることもありましたが、ずっと右股関節~臀部、大腿外側に痛みがあり、
右の少陽胆経という経絡上に気血の滞りがあるとみて主に右下の治療を重ねていました。(右足の甲に鍼1本)
現在右股関節の痛みがなくなり、ツボの状態も改善して、現在は左上の症状を主に治療を続けています。
東洋医学では気が滞ると痛みがてくると言われています。
おからだ全体をみて、どうバランスが崩ているのかをみていきます。
鍼灸がどんな症状に効くのかな、、、どんなことをするのかな?と思っている方の参考になれば幸いです。
はじめまして
はじめまして
初めてのことでドキドキしますが、ブログ?を書いてみようと思います。
まずは鍼灸文星堂のホームページをご覧いただきありがとうございます。
ホームページでは初診3時間もかかる上に刺す鍼は1本だけ。
東洋医学がなんたらと書かれていてなんか変わってるな、難しそうだな・・・とか思われているかもしれません。
簡単に言うと?東洋医学独特な理論や診断方法を基に、その人全体をみて歪んだバランスを整えよう!
その人を知るために長い問診があり、効きそうなツボをいっぱい選んで刺すのではなく的を絞って治療しよう!
ということかなと思います。(簡単な説明になっているでしょうか。。)
インスタには少し書きましたが、初回のブログは鍼灸文星堂の目標・理念を書いてみようと思います。
以前働いていた鍼灸院で問診をとらせていただいていましたが、主訴とされる病が出る前に環境の変化があったり、
ストレスがかかる状況下にいたり、とても忙しかったりと何かしらのきっかけがあることに気付きました。
そしてそれまでにも生まれ育った環境やこれまでの経験たち、良かったことも辛かったことも、
さまざまな経験を経てその人を作っているんだなと感じ、問診を通してその人の心の声・叫びが聞こえてくるような気がしてきました。
お体をみせていただくと、その声が体全体にあらゆる形で、ツボにも反応がでていました。
その人の心の中にある気持ち、これまでの苦労や辛かったことも包み込み、報われ、その人らしく明るく元気になれれば、
その人の家族や友人、同僚や周りの人が喜ぶ。仕事などでいいパフォーマンスができるとお客さんも喜ぶ。
人ひとりだけでなくその人の背景には何人もいるんだという意識をもって鍼灸を行っていく。
ということが私の目標になりました。
私も過去に体の不調が出た時には環境の変化やストレスがあり、自分でも心の声に気付けないでいました。
これらはみなさんに対する目標でありますが、過去の自分自身へのメッセージでもあります。
ここでお会いするみなさんが、もっと元気になられますように。
また私自身も明るく元気な存在でいられるように頑張ってまいります。
これから鍼灸文星堂をよろしくお願いいたします。
