日記・症例解説

2026-01-31 11:15:00

1月

 

一月最後の日となりました。今月も本当にあっという間でした。

 

先日、久しぶりに夜の徳島の街に出かけました。知人と待ち合わせの時間まで東新町や両国、秋田町を歩きましたがすごく懐かしい気持ちになり、今はもう営業していない以前のバイト先のビルのドア前まで行ってしまいました。

料理もお酒も美味しくいただき、目の前で調理されている店主さんの動きと、ベストなタイミングで色々サポートされている奥様をみてお食事以上のものをいただけたように感じました。

たまには夜に出かけてたり、普段訪れないお店や場所に行ったり、食・音・匂い・景色に触れるって大事だなと改めて思いました。

料理1.JPG 料理2.JPG ←美味しくいただきました。また行けるように頑張ります。

 

話は変わりますが、今月鍼灸院で一番の思い出?は、

いつも通ってくださっている患者さんの施術を終えて受付でお話をしていたとき、部屋の日当たりがよく明るかったことも相まってか、患者さんがこちらを見た時のふとした表情がキラッと、明るく・・・初診時の時とは別人のような表情と雰囲気に見えました。

その瞬間に、「あれ?なんかすごく明るく澄んでいるような表情とオーラだな」と感じました。

もともとお料理をする気になれない、運動もする気になれなかったと仰っていましたが

今は手の込んだお料理に挑戦されたり、歩きに出かけられたりしています。

私の勝手な脳内での変換、私の主観でそう見えるだけなのかもしれませんが、なんだか要らないもの、余計なものをどんどん手放して研ぎ澄まされているような美しさを感じました。

 

気になっている症状はまだまだありますし、鍼灸のおかげだ!とは言えません。寧ろ違うかもしれません。

環境の変化があったり、病院へ行き他にもお薬を飲まれたり、ご本人さんの努力、いろんなことがあっての変化だと思います。

私が鍼灸院を作ったコンセプト、「これまでの辛さや苦労が報われて、やりたかった事ができるように、その人らしく明るく前へ進んでいけるようサポートすること」なので

その変化に少しでも役に立てていたらいいな・・・と思った出来事でした。

 

二月もよろしくお願いします^^

 

2026-01-26 17:50:00

姉ちゃんのやっとることは伝わりにくいなぁ

 

先日、県外に住む弟が一日だけ徳島に帰ってきていました。

弟は昨年11月の末、仕事中に左手第二と三指~手の甲を強く打ち付け負傷しました。

怪我をしてから時間も経ち、マッサージや整体を何度も受けて痛みは半分(NRS5)になり

日常生活に支障はなくなったけれど、ふと体重がかかったりしたときにまだ左手の第二・三指から手の甲、肘にかけて痛みがでるからと鍼を受けに来ました。

 

痛む部位、痛みはどう走るか、痛みの種類など負傷した左手についてと、

その他にある症状を確認し(眼精疲労・不眠など)体の状態や全身のツボを確認した結果、頭の左側に鍼を一本しました。

 

施術を終えるころ、弟から「ここにも鍼打ってくれん?」と左手を出されました。

左手に対して施術してもらっていないと感じたそうです。

左手を含め全体をみての処置になっていることを伝え、様子をみてもらいました。

 

後日、左手の痛みはどうか聞くと痛みは軽減し(NRS1)、眼精疲労は残っていますが数日よく眠れて体の調子はよかったそうです。

 

痛む箇所・局所に鍼をしてくれないと、「訴えを無視されている」「ほんとうにこれで大丈夫なのか」と心配・不信感が湧いてくると思います。

決して訴えを無視して頭に鍼をした訳ではなく、主訴・その他愁訴、元々の体質も考慮し、顔や舌、皮膚などの色、脈、冷えや熱感・発汗と弛緩やツボの状態をみて決めています。

負傷した場合、どの経絡を痛めているのか、空間的にも前後上下左右どこに気の偏在があるか確認します。

(今回の弟のケースでは緊張感がかなり高い職場におり、日頃から気が高ぶってしまっている状態のところに、負傷で手の少陽三焦経という経絡に気の滞りが生じている、また左上に気の偏在があると判断しました。)

 

しかし家族とはいえ、私の説明不足だったなと反省しました。

昔、母にも足が痛いからという主訴に対してお腹に鍼をしたら「これは何の治療?」と聞かれたことを思い出しました。

主訴と全く違うところに鍼をされる、しかも1本だけとなると確かに不安ですね。

後日弟と話す機会があり、なんとなく姉のやっていることを感じ取ってくれていましたが

「姉ちゃんのやっとることは伝わりにくいなぁ」「これをどう伝えるかやな」と言われました^^;

ごもっともです・・・。「これがいいんだ!これが正しいんだ!」という思い込み、押し付けはいけません。

主訴に対して真剣に傾聴する姿勢はもちろん、なるべく専門用語を多用せず分かりやすい説明を心がけます。

 

2026-01-21 13:30:00

パニック症

 

先日、所属している鍼灸学術団体で勉強会があり、パニック症(パニック障害)について講義を受けてきました。

東洋医学では奔豚気(ほんとんき)という不快感や痛みが下腹部に起こり続いて心・胸・咽喉にまで達し、胸の上で子豚が走り回るような症状・動悸や頭痛、めまいや胸の苦しさなどが起こる弁病(病名)があり、現代でいうパニック症(パニック障害)に類似しています。

 

今回、同じ鍼灸団体の方が実際に行った症例は、過去につらい経験があり緊張しやすい性格の方が、ストレスや疲労、飲食不節や運動不足が加わったのち頭痛や動悸が始まり、更に精神的な疲労が強くなった頃に人ごみや仕事中に不安感や動悸・胸苦や吐き気などパニック症を発症した例でした。

もともと緊張しやすく気が鬱滞しやすい状態のところにストレスや疲労・生活習慣でより気が鬱滞してこの籠った気が熱化。熱は上にある心の臓を襲い不安感や動悸、胸苦が出現したと考えられます。心の臓を営養する心血が不足していると判断し、補う鍼を続けたところ症状が緩解された例でした。

その後はツボの状態などをみて心血を補ったり鬱滞した気・熱を散らしたりする鍼をされているそうです。

 

パニック症は以前勤めていた鍼灸院で最も多い症状でした。個人差はありますが週に2回の施術を3カ月ほど続けられるとパニック症状はかなり治まっていました。

ただ完全に取りきるには時間がかかり、残った症状は焦らず時間をかけて根気よく治していくという印象です。

 

勤務を始めて間もないころ、初めて私が問診担当させていただいた患者さんがいます。

この方はパニック症と診断はされていませんでしたが、人混みが辛い、買い物や銀行のATMの列に並べないという症状に加え、身体的な症状も沢山お持ちの方でした。

初めて初診予約の問い合わせ電話を私が取ったとき、そもそも一時間の問診に耐えられるかわからない、使っている枕はどんなものか、女性スタッフに担当してもらえないか等々、初めてのこと、分からないことにとても不安を感じているようでした。

しかし後日勇気を出して初診に来てくださり、お話を聞かせていただき一生懸命週2回鍼灸を数カ月続けられ、みるみる変わっていきました。

施術後は自宅へ直帰していたのが「ちょっと帰りにここ寄ってみようかな・・・」と気になるお店に寄るようになり、列にも並べるようになったと仰っていました。

なにより「まだ○○の症状は少しあるけど以前より良くなっている。○○と○○はできるようになった!」等、ご自身に起こる少しの変化に気付き、喜び、常にポジティブなことを仰っていました。

施術は院長が行い、私は問診や他のサポートでしたが、どんどん変わっていく姿をみてとても嬉しかったです。

退職して一年以上経ちましたが、この方が更に元気になっていればいいなと思うのと同時に、私も今どこかで辛い思いをされている方のサポートができたらと思います。

 

2026-01-16 09:19:00

インスタ始めました

 

昨年末から今年にかけていろんな業種の方と関わる機会があったと以前の日記に書きましたが、

その中のひとつ、徳島でSNS発信を頑張っていく仲間募集を見つけ、私も参加させていただき

SNS発信の目的・目標をシェアし合っています。

 

元々SNSは見るだけで発信するのは苦手でした。

色々と考え込んでしまう。写真も綺麗に撮れない。書いているうちに恥ずかしくなってしまう。

開業前にお世話になっていた先生からは常々発信をすることの大切さを教えられていたのに…(反省)

今回思い切ってコミュニティに参加表明しました。

 

参加メンバーさんに宣言した私の目標と投稿内容は

「鍼灸とはどんなものか。何に効くかなど、まずは知っていただけるように発信していきたい。

初めてのところに行くのは不安だと思うので、投稿をみて安心していただけるような発信を心がけていきたい。

院内の風景、日々のつぶやきや症例解説などを更に載せていきたい。

近い将来は鍼灸以外に薬膳や発酵、グルテンフリーや養生について、食についても発信したい。」と自己紹介しました。

 

正直、このブログを読んでくれている方って本当にいるのかなと思っていますが、いつか誰かに見てもらえたらなという思いで書いています。

自分には当たり前の事でも、初めての方からすると鍼灸や東洋医学、なんのこっちゃと思われるはずです。

症例についてはもっと分かりやすく上手く書きたいですし、今後は雰囲気をもっと伝えられるようインスタに動画とかも投稿できたらなとも考えています。

そして食については、お正月中にもう一つインスタアカウントを作り、一気に投稿しました。

(元々あるアカウントでやらんかいと突っ込まれそうですが、分けた方が見やすいと思いましたので)

 

まだ料理教室で習った事の羅列になってしまい参考になりませんが^^;

これから東洋医学のこと、食養生のことも盛り込んでいけたらと思っています。

宣伝で申し訳ないですが、お時間ある時に覗いて頂けたら幸いです^^

 

新しく作成したインスタグラム↓

https://www.instagram.com/okashibunseido?igsh=MThkajU2eDVja3JueQ%3D%3D&utm_source=qr

 

鍼灸文星堂インスタグラム↓

https://www.instagram.com/shinkyubunseido?igsh=MTlkdHdnazB4OXo3dQ%3D%3D&utm_source=qr

 

 

2026-01-09 16:54:00

不眠

 

今回は不眠について考えていきたいと思います。

不眠に悩まされている方は多いと思いますし、当院へも不眠を訴えてこられている方もいます。

以前に勤めていた鍼灸院で院長の後ろでいつも治療を見ていたときから、不眠はなかなか手強いなという印象です。

 

不眠症について、以下メディカルノート様より引用させていただきました↓↓

‘’不眠症とは、良質な夜間の睡眠を十分に取ることができず、仕事や学業に支障をきたすなど日中の機能障害が生じた状態を指します。不眠症状には寝付きが悪い(入眠困難)、夜間に目覚めてその後眠れない(睡眠維持困難)、朝早くに目覚めてしまう(早朝覚醒)などのタイプがあります。

不眠症を引き起こす原因はさまざまであり、心理的なストレス、飲酒、薬物、身体の不調など多くのものがあります。不眠に関しての問題を抱える人の割合は高く、成人の30%以上が一過性の不眠症状を経験し、10%ほどが不眠症に罹患していると報告されています。’’

 

東洋医学で不眠症は「不眠」「失眠」などと言い、以下の考えになります。

1.      心の臓の陰(潤す・冷ます力)が不足して心陽が旺盛になり心神が不寧となり不眠に。なかなか寝つけずさらに眠っても夢を見たり目が覚める。

2.      心と腎の臓がうまく交流しない。温めたり活発になる心陽と、冷ます・潤わす・落ち着かせる腎陰(火と水の関係のようなもの)が相互に助け合わなくなり不眠に。不眠が甚だしく転々反側して夜通し眠れないこともある。

3.      思い悩みすぎる・労倦などにより心や脾の臓が損傷され、脾の臓で気血生化が不足して心血が保養されず心神不安となって不眠に。

4.      驚きや恐怖のために胆の気が損傷し、決断ができなくなり恐怖感があって入眠できない。寝ついても驚いて目が覚めやすい。

5.      悩みや怒りで肝の臓の疏泄(気血を流す力)が失調し肝の気が鬱滞して化火、もしくは飲食不節で湿熱が生じ、この湿熱が肝胆の臓に鬱滞して化火。この熱が心神不安をきたして不眠に。睡眠が浅くよく目が覚めやすい。

6.      心労のために心火が亢盛となり心神が不安となって不眠に。

7.      熱病の後期で余熱が残っている場合にみられ、心神を乱すことにより不眠に。

 

環境や精神面が多く関わると思いますし、年齢や身体疾患でも差があるかと思います。

眠れないことに悩み、気にしたくなくても気にしてしまう、早く薬をやめたいと焦ってしまい悪循環に陥り慢性的な不眠に悩んでいる方が多いと感じます。

散歩などの適度な運動、あっさりした腹八分目の食事を心がけ、就寝前のスマホやテレビを控え、焦りすぎず整えていきたいですね。

 

 

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